4月の衆院山口4区(山口県下関市、長門市)の補欠選挙で、安倍晋三元首相の後継として初当選した自民党の吉田真次氏の後援会長に11日、安倍氏の妻昭恵氏が就任した。次期衆院選で4区は新山口3区に再編され、自民は新3区の公認候補予定者を現山口3区の林芳正外相とする方向で調整中。ただ、吉田氏側には反発も強く、昭恵氏の就任で林氏側をけん制したい意向も浮かぶ。 【写真特集】後援会長に就任した安倍昭恵氏 下関市内で同日開かれた安倍氏の後援会の常任幹部会後、吉田氏が記者団に明らかにした。吉田氏は「ご本人もいろいろ考えられたと思うが、決断・覚悟をしっかりと受け止め、思いに応えるため頑張りたい」と昭恵氏に謝意を述べた。 衆院小選挙区定数「10増10減」で、山口県は全4区から1減の全3区となる。現4区が再編される新3区には吉田氏も立候補を希望しているが、林氏が有力視されている。自民党山口県連は7日、党本部で幹部と面会して県選出議員の意向などを伝えており、党本部に判断が委ねられている。 党本部の決定後の対応について、吉田氏は「後援会や地元の方も含めて諸先輩方のアドバイスや意見もいただき、決めていきたい」と述べるにとどめた。 吉田氏の後援会長に就任した昭恵氏はこれまで、安倍派の塩谷立会長代理とともに茂木敏充幹事長と面会し、吉田氏の選挙区での処遇を要請したとされる。 幹部会後、昭恵氏は記者団に「党本部で決めることなので、私がどうこう言うことではないが、補選で(吉田氏が)5万以上の票を得たことは、それなりに配慮いただければと思う」と語った。 この日は、安倍後援会の伊藤昭男会長が退任を報告。伊藤氏は「お手伝いできることがあれば、全力で応援していきたい」と語った。【大坪菜々美】
. 421 226 186 352 436 179 243 408